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ハルコ日和別館・ドラマ&CM

昭和生まれのテレビっ子が、ドラマの備忘録を書いたり、お気に入りのCM動画を紹介したりするブログです。

「相棒14 初回2時間SP フランケンシュタインの告白」あらすじ&感想

四代目相棒・冠城亘(かぶらぎ わたる・反町隆史)が登場!

法務省から警視庁へ出向して半年。暇をもてあましていた冠城。そこへ無期限停職処分中の杉下右京(水谷豊)が英国から帰国し、何となくの流れで「特命係」が復活した。
二人の初仕事は刑務所内で起きた不可解な殺人事件。法務省キャリアの冠城はその知識と経験、人脈を使い、右京は相変わらずマイペースに捜査をすすめていく……。

<*この記事は 約4分 で読めます。ネタバレあり。>

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●あらすじ(ネタバレ)

事件の概要

法務省が管轄する刑務所内で殺人事件が発生。

受刑者の美倉(小柳心)が刑務官の田代(栩原楽人)を殺害した。美倉は一切口を割らず、法務事務次官の日下部彌 彦(榎木孝明)は元部下の冠城に捜査に加わるよう指示。

美倉の供述……三ヶ月前に死亡した受刑者の梅津(井之上隆志)は、実は病死ではなく田代刑務官に殺されたのであり、自分はその仇を取った~梅津の死後、夜中に暗闇の中で本人から「田代に殺された」と聞いて犯行に及んだ。

美倉の供述通りなら、梅津の幽霊が語ったということになるのだが、にわかには信じがたい話であり、 捜査関係者は取り合おうとしなかったが、亘だけはその供述に引っ掛かるものを感じ、話を聞きつけた右京とともに捜査を開始する。その過程で今回の事件の元ともいえる、受刑者たちのカリスマ的存在だった梅津の死にも疑問が……。

事件の真相

田代刑務官殺害事件

田代を実際に殺したのは美倉だが、彼にそうさせたのは刑務官の増渕(阿部丈二)

受刑者に優しい田代を「刑務所内の秩序を乱す存在」として快く思わなかった増渕は、梅津の「隠れ信者」である美倉を使って田代を襲わせようと計画。

美倉と同室の受刑者たちを脅して協力させ、「真夜中に目が覚めても何も見えず体も動かず、梅津の声がハッキリと聞こえる」状況を作り出した。そして、梅津の信者ではあるが彼の姿を見たことがなく声を聞いたこともない美倉はその罠にはまり、田代を殺害してしまったのだ。

梅津受刑者の死

梅津は心臓病であり発作で死んだのだが、その際、居合わせた田代刑務官が医務室へ連絡するのを引き止めていた。つまり、発作を使って自殺したのである。

事実は梅津の遺品「源氏物語の写本」の丸で囲まれた文字で示されていた。

次が来たら決行や

せんせに言われたらそうせなあかん

これは、

次の発作が起きたら自殺を決行する。先生に言われたのだから、そうしなけらばいけない

という意味で、「せんせ」とは刑務所の教誨師でもある僧侶の慈光(大和田獏)

梅津は彼に読み書きを教わったことで勉学に目覚め、六法全書が読めるほどになり、刑務所内での刑務官たちの行為が違法であると訴え受刑者たちのカリスマとなった。

せんせのおかげで僕は生まれ変わった、せんせは「創造主」や……もはや自分を超えるほどの知力を身につけ、刑務所の在り方について疑問を訴え続ける梅津に対して、慈光は何も答えることができない。

私が創造主なら、失敗作を作ってしまった。あなたが存在し続ける限り私は苦しむ。

梅津は「創造主」である「せんせ」をこれ以上苦しませたくなかったがために死を選んだのだ。

感想

今回のお話について

「フランケンシュタイン」とは慈光のことだったのですね。フランケンシュタイン博士が死体を継ぎ合わせて作った生き物は、優れた知性を持ちましたが容姿の醜さのせいで博士に捨てられ暴れました。梅津は「せんせ」から「失敗作」の烙印を押され、尊敬する「せんを」を楽にしてあげるために自殺を決意しています。

慈光とフランケンシュタインを並べて考えるのはどうかと思いましたが、ただ、親や教育者が子供・生徒・学生に対して「失敗作」と言ってはいけませんね。しかも「あんたが生きてる限り私は苦しむんだ」とかありえないです、がっかりですよ。自暴自棄にならなかった梅津は失敗作どころか師を超えた人物になった~大成功なんではないかと思った次第です。

相棒14スタート~冠城について

お役所仕事的な警察庁ではなく警視庁を選んだのに「お客様」扱いの日々にうんざりしていた冠城と無期限停職中にも関わらず興味を持った事件に首を突っ込まずにはいられない右京。そして、彼らを疎ましく思いつつも協力してしまう捜査一課、右京の無理な依頼に応えてくれる鑑識の米沢……相棒が変わっても変わらない雰囲気に安心しました。冠城はこれまでの相棒より「相棒ワールド」に溶けこむのが早かったのでは?という印象です。刑事でないのが逆によいのか、キャラ的なものか、とにかく良いことです。

長身(足長っ)の冠城と小柄な右京が並んだ絵面が違和感なくイイ感じに見えたのが意外でした。凸凹漫才コンビみたいになるんじゃないかと危惧してごめんなさいと謝りたいです。冠城のシャツのボタン一個外しのスーツスタイル、カッコいいですね。今回はサングラス、次回はメガネと小物でアクセントをつける感じでしょうか?彼のファッションにも注目です。

真正面から小さいところからコツコツ攻めて相手を崩すタイプの右京と相手の懐に入り込んでいくタイプの冠城という両者の持ち味、そして「法務省」を活かせば、今までのシリーズにはなかった面白い展開が期待できるのではないかと思います。

 

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「相棒14 第2話~或る相棒の死」あらすじ&感想 - ハルコ日和別館・ドラマ&CM