ハルコ日和別館・ドラマ&CM

昭和生まれのテレビっ子が、ドラマの備忘録を書いたり、お気に入りのCM動画を紹介したりするブログです。

「無痛~診える眼~」第1話感想

「見えてしまう」ことに苦悩する医師と彼が関わることになる事件医療問題などを通して現代社会が抱える「闇」について考えさせられる、医療サスペンス+SFといった趣の今までに無いタイプのドラマ。重く暗く難解になってもおかしくない内容を時にコミカルなシーンを交えてテンポよく見せるセンスに脱帽。久々にかなり興味をそそられるドラマ。

<*この記事は 約4分 で読めます。ネタバレを含みます。>

 

無痛 (幻冬舎文庫)

無痛 (幻冬舎文庫)

 

 *原作は未読です。

コレ、久々のヒットだと思います。

初回、病気を外側から「見ただけ」で判断できる「神の眼」ともいえる特殊能力を持つ医師・為頼英介(西島秀俊)と正義感の強すぎる刑事・早瀬順一郎(伊藤淳史)、野心家の医師(実は為頼と同じ能力を持つ)・白神陽児(伊藤英明)との出会いを中心に、今後為頼が巻き込まれていくであろう「一家四人惨殺事件」のあらましが描かれました。

登場人物が少なく、難しい医療用語や警察用語が出てこないこともあってか「ん?」と引っかかることなく物語にぐいぐい引き込まれていきました。非常に面白いです。他局同枠にも惹かれましたがこっちを選んで正解だったと思います。

キャラクターが魅力的

初回なのでメインキャラ三人について書きます(他の脇キャラも魅力的なのですが)。

為頼診察眼を使ってトリアージや犯人探しをしている時にはまさに「天才」なのですが、普段の姿はかなり残念。そのギャップがいい感じです。また、彼に見える犯罪者の「犯因症」という最もSFチックな能力が今後どのように活かされて行くのか気になります(だって、犯人がすぐにわかったら話が……)。

早瀬は刑事ドラマに度々登場する「強すぎる正義感」を持つ刑事。通り魔を威嚇射撃なしにいきなり何の躊躇もなく射殺したのにはビックリです(そういう役を伊藤淳史が演じることも)。為頼には彼の顔に「犯因症」が見えています。危険な人物だとわかりながら「助けたい」という気持ちで接してくのでしょうか?「刑法第39条*1」へのこだわりに過去に何かあったことが推測されます。

・今のところ一番謎が多いのは白神。次回「自分にも見える」ことを為頼に告白するようです。「他人に見えないモノが見える苦悩」を共有できる相手との出会いは嬉しいはずなので二人の間には信頼関係が生まれそうですが、やがて対立するのだろうと予測。彼が目指すのは完全な「無痛」。医療界でさらに上を目指すために無痛医療にこだわる理由は??白神に懐いている掃除係の青年イバラ(中村蒼)「無痛症」なので、何らかの形で「利用」されそうで怖いです……。

一家殺害事件の犯人は?

白神メディカルセンターの患者・南サトミ(浜辺美波…あの花で「めんま」役だった子!)が殺害現場そっくりの不気味な絵を書き自分が犯人だとLINEで告白しました。が、たぶん違うのでしょう(だって、初回だもの……いや、そのまんまってこともなくはないか?それを隠すために周囲が画策するとか)。まだ判断材料が出てこなくて今回はほんのさわりだけでしたので、どうなるのか全く予想できませんが、犯人は「サイコパス」と思われます。

その他あれこれ

 クールなエンドロール(主題歌:Superfly)まで飽きることなく本当に面白かったです。

まだ見ていない人に雰囲気を伝えるとしたら、「チームバチスタ(ジェネラル・ルージュの凱旋)+PSYCHO-PASS サイコパス」みたいな感じでしょうか(BORDERの雰囲気もあるかな。)

と、書きつつ実は、サイコパスは残虐シーンに耐えれず1話しか見ていません。が、それでもわかったことは、「犯罪を犯す危険性が高い」人物を犯行前に消すという未来が描かれていて、「それは正義なのか?」を問うているのだろうということでした。

この「正義って?」の部分に深く関わるのが早瀬だと思われます。

・早瀬は正義のために為頼に捜査協力を依頼し、人のいい為頼は引き受け、犯罪者になりかねない早瀬は為頼に救われる……のか?

・白神は犯人に関係していそう(知っているのかも)

……と予想しています。さて、どうなりますか。

*** ***

 原作者が医師だと知って驚きました。医者(西洋医学の)や科学者はSF的なことを否定する立場だという認識があるのですが、この作品は思いっきりのSFですからね。何でこういう話が書けるんだろう?と。でも、きっと医師として何か伝えたい事があって、それをストレートに書くよりもSFの形をとった方がより伝わりやすいから……とか何かそういう意図があって敢えてそうしたのだろうと推測しています。

 

★次(*2話は見ましたが書いていませんm(_ _)m…)

「無痛~視える眼~」第3話 あらすじ&感想 - ハルコ日和別館・ドラマ&CM

 

 

*1:心神喪失者を責任無能力 として処罰せず、また、心神耗弱者を限定責任能力としてその刑を減軽するというもの。これをテーマにした作品として堤真一&鈴木京香主演の映画「39 刑法第三十九条」が挙げられる。