読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ハルコ日和別館・ドラマ&CM

昭和生まれのテレビっ子が、ドラマの備忘録を書いたり、お気に入りのCM動画を紹介したりするブログです。

映画公開直前・TBSドラマ特別企画「図書館戦争 BOOK OF MEMORIES」あらすじ&感想

堂上「俺たちは戦うために戦うんじゃない。守るために戦うんだ。」

前夜放送の映画「図書館戦争 LIBRARY WARS」と10月10日公開の映画第二弾「図書館戦争 THE LAST MISSION」をつなぐ物語。

本をめぐる切ない恋の話が中心。一冊の本に込めれた想い……それを捻じ曲げ権力の拡大に利用しようとするメディア良化委員会と「本(と本を愛する人)を守る」図書隊の戦いを描き、戦闘シーンこそ控えめなものの見応え十分な作品だった。

<*この記事は約5分で読めます。ネタバレを含みます。>

図書館戦争 BOOK OF MEMORIES [DVD]

図書館戦争 BOOK OF MEMORIES [DVD]

 

 ●はじめに一点だけ突っ込ませてください

中澤毬江(土屋太鳳)の会見シーン。あれは……私は特に障害について詳しくはありませんが……不自然だと思いました。中途とはいえ聴覚障害があり暫く喋っていなかった人が、あんなに大勢の前でハキハキと話せるもんでしょうか??

最大の見せ場なので、毬江の「声」で彼女の思いを伝えたいという気持ちはわかります。が、例えば、折口マキ(西田尚美)が毬江の手書きの文章を読み上げ、要所要所で毬江の顔(目力!)を映すとか、マキの声がフェードアウトして毬江の声(生じゃない。手紙を読むシーンでよくあるアレ)に変えるとか……そういう感じにすればよかったのに。そこだけ残念でした。

●小牧と鞠江の恋の話

今回のメイン。アニメでは出てこない話+土屋太鳳の役どころも知らないという状態で見たので新鮮でした。年の離れた幼なじみ同士の恋……あぁ、やっぱり幼なじみって最強。

小牧(田中圭)が鞠江に勧めた一冊の本が「障害者に配慮しておらず不適切」だとされ、彼は良化隊に身柄を拘束され拷問を受けますが、信念を貫いて七日間耐え抜き、堂上(岡田准一)たちに救出されます。

事件の経緯

鞠江が学校で読んでいた本をクラスメイトが「障害のある子にこんなの勧めるなんて酷くない?」と騒ぐ→教員たちの耳に入る→良化隊寄りの思想を持つ者が通報→良化隊は小牧を拘束。図書隊を叩く格好の材料としてメディアを利用し大騒動になった。

 その時、別の場所――会見場では鞠江が戦っていました。

――彼が私に勧めてくれた本は「聴覚障害を持つ少女が恋をする物語」で、私はこの本が大好きです。傷つけられてなどいません。障害者を差別しているのはあなた達です。

主人公が「子供で障害があるから守られる」のではなく、「一人の女の子として好きな人に愛される」という結末~鞠江はこの本を読み終わって小牧に言いたいことがありました――この主人公は私のことですか?――つまり、「私はあなたが好きです。あなたは私のことを好きですか?」と。

拘束を解かれた小牧は会見の模様をスマホで見ていました。そして、駆け寄ってきた鞠江を抱きしめて――もう子供に見えなくて困ってるよ――と囁くのでした。お互いに「好き」と言わずに好きだと伝える、素敵です。

●郁と堂上の恋は?

図書隊に入るきっかけとなった「王子様」が堂上教官なのではないか?と髪に触れた手の感触で気付いてしまった郁。以来、どうにも落ち着かない日々。そんな折、突然、茨城に住む両親が上京し職場である図書館を訪ねてきます。自分の仕事内容を教えていない郁は慌てふためいて……。

これはアニメとほぼ同じ展開。郁の両親を前にした堂上のいつもと違って詰めの甘い感じが面白かったです。母の「まるで王子様みたいね」に蕎麦湯(蕎麦茶?)を吹き出したり、父の言葉(責任とか)に上司としてではなく男としての反応をしてしまったり。感情が動きに出るのが堂上の可愛いところだと思いました。

恋の進展はほとんどありませんでしたが、最後の最後で郁が「やっぱり堂上教官が王子様だ」と確信します。決め手は手。あの頭のなで方は独特ですからね。

●映画第二弾に向けて

「いつ出てくるんだろ?」と気になっていた手塚光(福士蒼汰)の兄・手塚慧(松坂桃李)、エンドロール後にやっと姿を現しました。彼が代表を務める「未来企画」が今後の展開に大きく絡んできます。アニメでは新興宗教団体の教祖のような不気味なカリスマ性のある人物だったので、正直に言うと「慧、若すぎるんじゃないか」と思っています(福士くんが落ち着いて見えるので並ぶとどっちが兄だか……)が、実際見てみないとなんとも^^;

仁科(石坂浩二)が秘密裏に作っていた諜報部(課?)が動き出します。情報収集能力に長けている柴崎(栗山千明)は、そのメンバー。未来企画との対決に期待。

●その他

・「若き名脇役」的地位を確立している感のある田中圭。彼が今回は実質主役!ってことに驚き、これがまた――カッコいいじゃないか!――と感動(小牧教官にそんな恋エピが……ってことにまず驚き)。

・(あくまでも私の感想として)朝ドラ「まれ」が微妙だった土屋太鳳。鞠江は健気で可愛かった!長い髪、控えめな感じ(でも、やるときはやる)の乙女。派手な顔立ちの美少女にはこういう役が似合う!

玄田(橋本じゅん)の存在感がイイ!アニメではかなり大柄なキャラだったので、「ちょ、じゅんさん!?小さいんですけどww」と思ったのは最初だけで、全く気にならなくなるという不思議体験。顔の威圧感がハンパない。そして、いい意味で漫画的な表情が面白くて引き込まれる。このドラマでいうと、鞠江に会見をさせることを思いついた時の「ニヤリ」な感じとか最高。

・栗山千明の柴崎は再現度100%!

・登場場面こそ少ないものの石坂浩二がいると安定感が生まれると再確認。