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「アルジャーノンに花束を」第10話(最終回)感想

小久保「友達はいますか?咲ちゃんと対等な友達はいますか?」

柳川(窪田正孝)檜山(工藤阿須加)が大きなバッグを抱え向かった先は……

予想を気持ちよく裏切った幸せなラストに涙!

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<*ネタバレあり・約4分で読めます。>

私の「前回視聴後の最終回予想」を披露しましょう……

咲人(山下智久)梨央(谷村美月)を助けるが、タイムリミットが訪れ、退行してしまう。アルジャーノンのお墓には遺伝子操作で生まれた美しい花が咲き、その横で眠る咲人。その後、彼は花のように眠り続ける。でも、その傍らにはずっと遥香(栗山千明)がいた

……野島作品的な、悲しさもありつつの、ある意味ハッピーエンド……悪くないと思うのですが、見事に外れました^^;

愛情と友情

私は「愛する人が何もできなくなってもずっと傍にいる」という ”覚悟” をもった「愛」を描いて物語が終わると思っていました。でも、そうではありませんでした。咲人とずっと一緒にいるという "覚悟" を決めたのは恋人ではなく、「対等な友達」である柳川と檜山だったのです!

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咲人の母・窓花(草刈民代)は咲人のことで悩む遥香に選択肢を提示しました。

・忘れて生きていく

・全てを受け入れる覚悟を決めて一緒にいる

遥香は咲人が天才でなくなることを怖れ、退行した彼の姿に涙を流しました。彼女が選んだのは窓花が「もうひとつあるかもしれない」と言った選択肢~いったん離れて、覚悟ができたら(再会する)~だったようです。

一方、対等な友達・柳川&檜山は、誰から何を言われるでもなく迷うことなく、咲人と一緒にいることを選びました。いや、選んだのではなく、「友達として当然のこととして動いた」というのが正しいかもしれません。

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柳川と檜山はずっと「無邪気な咲ちゃん」のことが大好きでした。咲人が少しお利口になった時(草野球でホームラン!の頃)は本当に喜んでいましたが、それは咲人の夢がかなったからです。その後、天才となり人を見下す姿には怒るのではなく悲しんでいました。竹部(萩原聖人)もフラワーサービスの面々もそうです。彼らは咲ちゃんの笑顔に救われていたのです。

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遥香はというと、天才以前の咲人に癒やされていたのは間違いないのですが、彼女が愛したのは間違いなく「天才・咲人」でした。あの蜂須賀(石丸幹二)さえ「アルジャーノンも白石咲人も一人でいい」と新薬の研究を断念したのに、彼女は諦められず……そこで感じたのは「愛」よりも「エゴ」……でした。

「天才」最後の日、最後の瞬間に書き残した自分へのメッセージは、

はるかにあわないで

あいしているから

 「あいしているから」は亡き父・久人(いしだ壱成)が書かせてくれました(泣)

咲人もわかっていたのでしょう。遥香が愛しているのは「天才」なのだと。だから、自分が退行した姿を遥香には見せないようにしようとしたのです。結局見られてしまいましたが。

遥香が ”覚悟” を決める日は来ないような気がします。止まってしまった時計が動き出す日は来ないような気が。また、檜山は梨央と柳川は舞(大政絢)と別れました。住む世界が違うということより、一緒にいたら「咲人に起こったこと」を思い出してしまうから?単純に 友情>愛情 を描きたかったわけではないと思いますが、この物語は原作では登場しない「友達」が初回から重要な役割を担っている時点で、最後が決まっていたのでしょう。私には全く予想できませんでしたけれども^^;

それぞれの幸せ

長い時間を超えて、抱き合う母と息子。先に息子・咲人が母を抱きしめていたことに涙。

白鳥家での一家団欒シーンが見られるとは!最後に詰め込み過ぎ感とか意地悪なことは言わない。良かった!小久保(菊池風磨)咲人の妹(飯豊まりえ)と仲良くなれそうで本当に良かったです♪(あと、小久保くんの走り方が可愛かったw)

蜂須賀教授が孤独な天才じゃなくなった、人間らしくなってくれた!以前の野島作品だったら、彼は「後悔」と共に独りで生きていくか、自殺するかだったのではないかと思うのです。それを咲人が予測して研究室の皆が教授を助けてくれました。これで教授と研究員も「対等」の立場で研究をしていくことができるでしょう^^

咲人・柳川・檜山の三人でハンバーガーショップ♪ 大盛況!あの特に柳川がお気に入りのハンバーガーがこういう形で関係してくるとは思いませんでした。やられた^^;

最後に

「あの端正な顔立ち(お利口顔)で知的障害者の役??」という不安を吹き飛ばし、愛すべき「咲ちゃん」を演じきった山下さん、お喋りだけど実は黙っている時の表情が多くを語る柳川を魅力的に演じた窪田さん、寡黙ながら優しくて熱くて真っ直ぐな檜山役で演技力が格段にUP(長台詞もちゃんとこなしてた!)した工藤さん、皆さん、素敵でした。お疲れ様でした!

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